【転職体験談②】年収100万アップ!でも気づいた「お金だけじゃ幸せになれない」本当の理由

前回の記事では、ブラック企業で心も身体も限界を迎えた私が、転職を決意するまでのリアルな葛藤についてお話しました。

そして今回の舞台は、「大手グループ会社」への転職
年収は100万円アップ、働き方もホワイトに。でも、それだけじゃ満たされなかった私の“モヤモヤの正体”とは…?

「転職して年収100万円UP!」文字だけ見ると、「え、それ最高じゃない?」と思うかもしれません。実際、私も当時はそう思っていました。でも、いざ新しい環境に飛び込んでみてわかったのは、「お金だけじゃ満たされない気持ち」もある、ということでした。

今回は、私が大手グループ企業に転職して気づいた“意外なギャップ”と、そこからどうキャリアを考え直したのかを赤裸々に綴ります。

「転職して、理想の未来に近づけるはずだったのに」そんな風に感じている方に、ぜひ読んでほしいお話です。そして、きっと今「転職しようかな」と迷っているあなたのヒントになるはずです。


目次

転職活動のきっかけと決め手

1社目から2社目の転職では、職種も業界も変えるという、かなり大きなキャリアチェンジをします。

1社目:広告代理店のコンサルタント(ベンチャー企業)
2社目:IT企業の営業企画職(大手グループ会社)

一番の大きな転職活動のきっかけは、1社目で2年目の給与が思った以上に上がらなかったことでした。

年度末の面談で、次年度の年棒が提示されるのですが、年棒通知書を見て愕然としました。
院卒で1年目300万円、毎日サービス残業して、休日も返上。
そして、2年目・・・

👩‍💻(当時の私)
「いや、頑張ったのにこの額…?さすがにキツくない?」

300万円ほどだった年収が2年目は320〜340万円ほど。ここで、一度冷静になります。
あれ?もしかして、ここに何年勤めても給与ってそんなに変わらない・・・?と。

はじめての転職活動

そこで、個人のエージェントから、リクルート、マイナビや、パソナなど、誰もが知っているような、大手の転職エージェントに登録して情報収集をしまくります。

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最終的に、2社選考を受けました。

  • 大手総合広告代理店:総合職(テレビ、新聞メイン)
  • 大手グループ会社のIT企業:営業企画職(ソフトウェアの法人営業)

ここで冷静に、いま自分のキャリアの今後の可能性や展開を客観視するなら、迷わず、大手総合広告代理店を選びます。ソーシャルメディアの経験があり、オールドメディアまで広告の経験を積むことで全体の戦略(川上から川下まで)を俯瞰して見ることができるからです。

ですが、もう1社(後者のIT企業)に、ここで興味を持つのでした。後者の会社は、大学院時代(理系)の専攻を活かすことができる業界でした。また、実際に面接で話を聞くと、みんなほとんど定時に帰宅しているという話を聞き、また、大学院の母校の女の優しそうな先輩が教育係になるということでした。

結果的に、私はここで後者の「大手グループ会社のIT企業:営業企画職(ソフトウェアの法人営業)」を選びます。理由は、ふたつあります。1つ目は、広告代理店での激務から一旦離れたいと思ったからです。落ち着いて仕事をしたいという気持ちが大きかったのです。
2つ目は、エージェントの担当者から色々と話をしたり、求人票を見ているうちに、また一度外の広い世界を見てみたい。大学院時代の専攻を活かした会社だと、どんな経験ができるんだろう?営業って?挑戦してみたい。と、そう思ったからです。

ここで完全に、新卒で入った会社から転職を決意しました。2年目の夏の話でした。
完全に、自分の中でもGOサインが出たのです。

入社してみたら、まさかのギャップ!

入社してから、定時で帰れる喜びと、帰ってから何をしよう?と時間と心にゆとりができました。
退社時間が、早くて20時、遅くて22時〜終電退社(ひどい時は自腹でタクシーに乗っていました・・)から、
17時半退社になったのです。入社して2ヶ月は、営業資料を読み、ツールを触る毎日。たまに、営業同行。

そこで、私はまだ営業としてできることは少なかったので、前職の経験を生かして、
公式Facebookページの立ち上げをさせてもらうのでした。

そこで、入社してみて初めて気づいた、大事なことがひとつありました。
それは、私は、前職でやっていたSNSマーケティングのコンサルのお仕事が大好きで、心から情熱を持っていたということでした。

でも、それは、転職してからこのタイミングで気づいたのです。
「どんなに前の仕事が好きだったか?」ということに。

👩‍💼(数ヶ月後の私)
「こんなに仕事にワクワクしてなかったっけ…?なんか違うぞ?」

入社時点で、400〜450万円でオファーをもらっていたので、既に100万円年収はアップしたのですが、心の満足ややりがいを感じられなくなってしまったのです。

そこで私は、気付いてしまうのです。年収と幸福度は必ずしも比例しないと・・・

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転職して得たものとは・・・?

しかし、もちろん転職してたくさんいいこともありました。

人間らしい働き方ができるようになった

終電三昧→ほぼ定時退社(17時半)か、残業しても1時間ほどに。しかし、感覚が麻痺していたので、早く帰るのが不安。しばらく、帰る時に「何かやり残したことはないか?」「本当にこんなに早く帰っていいのか?」と、謎の罪悪感に襲われます。笑

😅(あるあるすぎた私)
「え、帰っていいの…?サボってる気がして逆に不安…!」

3年間で給与が200万円上がる

営業になり、成果をしっかりあげたり、前職のスキルを活かして、会社のデジタルトランスフォーメーションやブランディングに関わることができたことで、順調に年収が上がり、役職も副主任に。がむしゃらにここで何かを掴み取ろう、成果を残したい、本当に自分のしたいことは?と問い続けて、もらえるチャンスはとにかくバットを降って打ちまくるということをしているうちに、社長賞までいただけたのでした。

🎉(心の声)
「え、まじで?!社長賞なんて…全力でがんばってよかったー!」

プライベートでも遊べる友人ができたこと

前職では仕事が忙しすぎて、休日にみんなでワイワイというのも体力がついていかない時がありました(笑)そして、新卒時代の会社の人とは仲は良かったですし、新卒の同期ともよく遊んでいたのですが、休日に会社の人と会うことで仕事のことを思い出してしまうのです。でも、転職して人間らしい働き方ができるようになり、さらに時間とお金に余裕ができたことで、会社の人と積極的に交流するようになったのです。

営業経験が身に付く

新規営業や、既存顧客の対応、テレアポや訪問など、本格的な営業経験を積むことができました。人と会ったり話したりすることが好きなので、色々なメーカーの担当者の方の話を聞くことは本当に楽しく、今まで知っていた1社目の界は、ほんの社会の一部で、縮図に過ぎなかったんだなと視野が広がったようでした。

転職をして初めて気づいた「本音・本当にやりたいこと」

転職をして初めて気づいたこと。それは、少し前の文でも触れましたが、自分が思っていた以上に前職で担当していたお仕事が好きだったことでした。でも、これは環境を変えたからこそ、比較するという視点が生まれたのです。

この後、コロナ禍に入り、私は本当にこの人生においてやりたいことは何か?本当にのままこの会社で営業を続けていていいのか?自問自答するようになります。

🌱(本音に気づいた私)
「私、やっぱり “これ” が好きなんだ。」


📝 次回予告|転職体験談③:キャリアの“棚卸し”で見えてきた、本当にやりたいこと

コロナ禍で立ち止まった私は、ふと立ち返ることになります。
「このままでいいの?」と、自分に問いかけたとき、たどり着いたのは “過去” の自分でした。

マインドマップと自分史をたどって浮かび上がった“本当の好き”。
思わぬ形で、それが次のキャリアの扉を開いてくれることになるのです。

▶【転職体験談③】へ続く

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この記事を書いた人

転職3回で年収は3倍に。
元マーケターとしてキャリアを磨き、現在は起業準備中。
遠回りも、迷いも、すべては今につながる道のりでした。
キャリアノカケラが、あなたの一歩を照らす光になりますように。

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